アートを纏う、そのよろこびを伝えるために。 ~着物の歴史とともに紡がれてきた京都の美意識とその変遷~

  • 04/08/2024
  • 04/19/2024
  • Events

ENJOY KYOTO COMMUNITYについて

観光や文化にまつわる事業者らが集い、京都の未来の在りかたについて議論を交わすENJOY KYOTO COMMUNITY。伝統文化の保全と情報発信、地域経済の振興、暮らしと観光の共存など、京都のインバウンド観光を取り巻くさまざまな課題やトピックについて、異業種交流、情報共有を通じて、深く、それでいてカジュアルな議論を重ねる場としていきたいと考えています。

過去二回の際には、観光行政に関わる職員の方から、国内外に伝統文化を発信する企業、おもに高級外車を扱う販売ディーラーや、さらには京都外国語大学、京都芸術大学の大学生まで、幅広い層の方々が参加。イベント後の名刺交換や交流を通じていくつかのコラボレーションがすでに実現しています。

第三回イベントについて

いよいよ第三回目を迎えた今回は、460年以上の歴史を持つ京友禅の作り手でもあり、同時に着物を中心とした文化・史料を継承するための研究所や、アートとしての視点から着物や日本文化にふれるギャラリーを運営している「千總」を会場に開催します。
テーマは「アートを纏う、そのよろこびを伝えるために。〜着物の歴史とともに紡がれてきた京都の美意識とその変遷〜」。現在のようなかたちの着物が生まれたのは平安時代。華やかな宮廷を彩り、西陣をはじめとした職人の技術を高め、室町の問屋や商人を中心とした京都の経済の担い手でもありました。まさに京都の人々の暮らしや街とともに発展してきた着物文化は、その時代その時代の流行やニーズを取り入れながら変容してきた歴史を持っています。
今回はそうした歴史とともに歩んできた千總の有形・無形の文化財を後世に伝えることを目的に設立された千總文化研究所の加藤結理子氏をゲストに迎え、千總の歴史と未来についての、時代ごとにどうやって生き残り、これからの時代をどう生き抜いていくのかについてのお話を伺います。
また現代は生活にもビジネスにも美を見極める力、アートセンスや美意識が求められる時代。作り手や売り手の立場からだけではなく、参加者のみなさんの立場からも現状についての意見を伺い、着物という日本固有のアイデンティティにもつながる文化的ファッションを、どうやって未来の世代に継承していくのかについて、ともに語り合う機会としたいと考えています。

またトーク終了後は第二部として、千總ギャラリーで開催中の企画展「変化が導く―検討のち、変更」を千總ギャラリー学芸員による解説付きでご鑑賞いただけるほか、千總本店にて千總のデザイナーによる図案製作の実演と共に着物のお誂えをご見学いただきます。

イベント概要

2024年5月16日 13時開場 ~ トークのみ:15:30まで トーク&文化体験:16:30まで
【13:30~】 ~第一部「トークイベントの部」~ (90分 定員80名)  

(千總文化研究所 所長 加藤結理子)× (ENJOY KYOTO 松島・三宅)

<トークテーマ> *内容は変更されることがあります

・着物とはなにか?基礎知識

・京都の着物の変遷と変わらぬ伝統について

・千總文化研究所の活動(文化財の保存管理、アーカイブ化)

・千總文化研究所の活動(教育活動、文化芸術の多角的な調査研究)

・着物と国際市場

<質疑応答および参加者同士の意見交換(名刺交換)の時間も予定しています>

【15:30~】~第二部 千總のものづくりを体験する~ (60分 定員20名

先着20名限定で、誂えの実演とギャラリー見学に参加いただけます。

①誂えの実演体験

着られる場、会う人への想いも込められる着物は、まさに「着るアート」であり、全てがオーダーメイド。既製品から選ぶことに慣れてしまった現代では、なかなか体験することのない「着物の誂え」を、千總のデザイナーさん実演のもとに体験いただきます。

②千總ギャラリーの見学

千總本店2階のギャラリーでは、千總の美の源流として時代を超えて受け継いできた所蔵品を、年に4回程度テーマごとに紹介しています。ブランドの美意識やものづくりに対する精神性、日本の文化などを伝える場における現在の展示テーマは「変化が導く ー検討のち、変更」。

【16:30】 イベント終了

参加費および参加方法

A)第一部「トークイベントの部」のみ参加  ¥1,200(税込)

予約はラのページからお願いいたします。

B)(第一部と第二部)トークイベント&交流会および実演体験・ギャラリー見学の場合  ¥2,500(税別)

予約はコチラのページからお願いいたします。

※本件に関するお問い合わせは enjoy-kyoto★dayalive.jpまでご連絡ください。(★を@に変更ください)株式会社千總および千總文化研究所では質問は受け付けておりません。

登壇者紹介

着物を着た加藤さんの写真

加藤結理子(かとうゆりこ)

一般社団法人千總文化研究所所長。

2007年、同志社大学文学部卒業、同年株式会社千總入社。
千總ギャラリーの展覧会や小袖の修復、職人技術継承のためのプロジェクトを担当。
2017年、千總文化研究所の創立と同時に所長就任。

松島直哉(まつしま なおや)

コピーライター/編集者/プランナー
1971年、京都市生まれ。大阪の広告制作会社でコピーライターとして15年勤務。新聞広告やポスターのキャッチコピーからネーミング、ラジオCM、企業や大学の広報誌でのインタビュー・原稿執筆など、幅広いジャンルにわたるプランニング・ライティングを担当する。
2012年より独立、フリーランスのライターとして関西を中心に活動中。また京都の外国人観光客向けの英字フリーペーパー「ENJOY KYOTO」のエディターおよびライターでもある。

三宅 夏愛(みやけ かあい)
Enjoy Kyoto Communityイベント企画担当、インフルエンサー。

海外向けのWebサイト制作やコンテンツ制作を行う株式会社デイアライブにてマーケター、セールス担当として勤務する傍ら、日本文化を英語で紹介するショート動画を制作するクリエイターとしても活動。総フォロワー数は12万人を超える。

Enjoy Kyoto Community事業ではイベントの企画や司会進行などを務める。

EKC 過去のイベントについて

第一回目:観光を哲学する ~寺宝と文化財の継承と観光が果たす役割~ @正伝永源院

「お寺の存続と教えの存続」をキーワードに、寺院・寺宝や文化財の継承と観光の役割を議論しました。観光行政に関わる職員の方から、国内外に伝統文化を発信する企業、おもに高級外車を扱う販売ディーラーや、さらには京都外国語大学、京都芸術大学の大学生まで、幅広い層の方々が参加。イベント後の名刺交換や交流を通じていくつかのコラボレーションがすでに実現しています。

第二回:まちづくりは、文化づくり ~トークイベント&まち歩きイベント~ @京都文化博物館

近代建築が多く残り、景観の保護や地域の活性化が盛んな三条通りの歴史とあゆみを、京都文化博物館と京の三条まちづくり協議会のみなさんとトーク&まち歩きを実施。学生や通訳案内士を含め、地域の事業に関わる方々が参加されました。

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